みなさんはコーヒーが好きですか?コーヒーって私たちのライフスタイルに欠かせない特別な飲み物で、やる気の出ない朝やちょっとひと休憩する時、またはあったかいポカポカ陽気の日にはコーヒー片手にのんびりお散歩など、いつどんな時でも手に持っていたいと思うドリンクですよね。
個人的にも、コーヒー大好きです!今年の夏はしばらく胃が受け付けなくて飲むのをお休みしていたのですが、最近またちょこちょこ飲むようになりました。コーヒーが体に良いとか悪いとか賛否両論ありますが、アーユルヴェーダ的に診るとコーヒーの取り方次第で体に良くも悪くもなります。性質を理解しておくと、飲むタイミングや飲み方を正しく選択出来るようになるでしょう。
アーユルヴェーダ的、コーヒーとは
レギュラー、ノンカフェイン、アイスコーヒーなど種類やアイス・ホットに関係無く、基本的に熱性で、苦味と渋味、そして乾燥した性質を持っていて、それは体内のピッタ(火のエネルギー)とヴァータ(風のエネルギー)を乱す可能性があります。そのことから、コーヒーはすべての人に適しているわけではありませんが、特定の時間や一部の人にとっては問題ない場合があります。これは、ドーシャ(生まれ持った体質)、健康状態、現在の季節に合わせて決められます。
春の季節とカパドーシャ◎
もしあなたがカパドーシャなら、ラッキーです!カパ体質の人は唯一、コーヒーによる悪影響を受けにくい人です。実際、苦味と渋味はカパ(水のエネルギー)のバランスをとり、だるさを感じる時には、よりやる気を感じるのに役立ちます。 春の季節はカパの性質が高まるので、どんよりした時期にピッタリになります。他のドーシャを持つ人たちには、この時期がコーヒーを飲むのに唯一ピッタリな時期です!しかし、春まで体調が万全で過ごせればの話。
だけど実際はカパドーシャでもないし、春でもないけどコーヒーは1年中どこかのタイミングで飲みたい人いますよね?そんな時はこれらの、ちょっとしたアレンジを加えてみて下さい。
コーヒーにカルダモンを加える
カルダモンはチャイに良く使われるスパイス。コーヒーに風味を加えるだけでなく、ヴァータを落ち着ける効果があるため、コーヒーがもたらす不安感や気分のソワソワが落ち着きます。また、冷性のため体内のピッタを増やすコーヒーの傾向も和らげるのに役立ちます。
コーヒーに良質な油を加える
コーヒーにバターを入れて飲むスマートコーヒーって聞いたことありませんか?頭の働きが良くなると、特にサラリーマンの間で流行ったのですが、このバターは不純物を取り除いて出来たギーでないと意味がありません。小さじ1/2のギーまたはココナッツオイル(またはMCTオイル)をコーヒーに加えてブレンドすると、コーヒーの乾燥した酸性の性質を緩和して、神経系や消化器系の健康に大きな負担をかけないようにします。
空腹時にコーヒーを避ける
空腹時にコーヒーを飲むと、内臓に大きな衝撃を与えます。それだけでなく、集中力が散漫になったり不安を感じやすくなります。コーヒーを飲む場合は食後が1番オススメです。
ヴァータが優勢な場合は、コーヒーを減らすか避ける
ヴァータドーシャが乱れた時に起こるサインとして、乾燥、不安、睡眠障害、不規則な消化などがあります。あなたの優勢なドーシャがヴァータである場合、またはヴァータが乱れた状態にある場合、コーヒーの苦味、渋味は体調や気分を悪くさせる可能性があります。どうしても飲みたい場合には、お好みのミルクと砂糖を少し入れましょう。
ピッタが優勢な場合は、コーヒーを減らすか避ける
イライラしやすい、完璧主義、人と競争してしまう燃えるような人々、またはピッタドーシャが乱れていると感じる人は、コーヒーを避ける方が健全です。その酸性度はさらに体内の熱を増加させ、肌の赤み、皮膚の炎症、怒り、頭痛、消化器系の不快感などを感じやすくなります。どうしても飲みたい場合には、ブラックコーヒーに少し砂糖を加えましょう。
アーユルヴェーダでは何事も良い・悪いで判断しません。コーヒーも適切な時に、適切な量と飲み方を選べば良いのです。今の現代には体に優しいコーヒーや飲み物がたくさんあります!気分や体調に合わせて、これらもうまく取り入れるとバラエティが増えて楽しくなるかもしれません。
ハーブコーヒ
ハーブコーヒーには実際のコーヒーは含まれていません。チコリーやタンポポ、玄米、大麦など、さまざまな植物や穀物を焙煎して作られています。これらはピッタとカパドーシャに最適なオプションですが、極端にヴァータが乱れている場合にはやはりこの苦味が体調を害す場合があります。ハーブコーヒーには腸を整える効果のあるものもあるのでオススメです!個人的にはハーブコーヒーも大好きで良く飲んでいます。
紅茶や緑茶を選ぶ
コーヒーは避けたいけど、やる気を上げるためにカフェインが必要な時は代わりにお茶を飲んでみてください。紅茶や緑茶はどちらもコーヒーよりもカフェインが少なく、酸性度もはるかに低いため、消化器系を刺激することなく飲むことができます。抹茶には気持ちを落ちつけたり、集中力を高める効果もあります!
ハーブティーでゆったりした朝
たまには朝をコーヒーではなく、季節や体調に合わせて選んだハープティーを飲むのも良いですよね。今からの季節ですと、体内の粘膜力を上げることによって免疫を高めるネトルとラズベリーリーフやエキナセアなどのハーブティーがお気に入りです!内臓を全体的に整える効果のあるCCFティーも1年を通してオススメです。
私たちはストレスを感じているときにコーヒーを飲む傾向があります。私たちの体が疲れすぎていることから外からのエネルギー源を探しているのかもしれません。しっかり休むことと、コーヒーが体にストレスを与えることもあるので上記のような選択も取り入れつつ、適切な量を飲むように気をつけましょう!